【バリ島発信!】影絵芝居とその音楽は、確実に次世代に受け継がれている!

ギアニャール県スカワティ村のババガン地区(br.Babakan Sukawati Gianyar)は、狭い範囲にダラン(人形使い・語り部)とグンデル・ワヤン(影絵の伴奏音楽)の演奏家が密集して住んでいる特別な地域です。子どもたちは小さい頃からその伝統芸能にふれ、深く興味を持つ子ども、才能を持つ子どもは小さい頃から頭角を現わし、大人顔負けのパフォーマンスを披露します。

(飯田茂樹、バリ島スカワティ村からのリポート)


只今開催中のバリ芸術祭(Pesta Kesenian Bali 通称:PKB ペーカーベー)のグンデル・ワヤン コンテスト(6月17・18日)に参加するギアニャール県代表、バトゥヤン村の子ども達。楽曲はこのグループを率いるスバンディ氏(I Made Subandi)の新曲「水のうねり」。グンデル・ワヤンという楽器のもつ表現力の限界に挑んだこの力作に、子どもたちは堂々と応え弾きこなしていた。

 

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本番間近で練習に熱が入る。課題曲「スレンドロ」「アラサルム」「プグサハン」「新創作曲」の4曲はどれも大曲。そしてグループ指導者スバンディ氏は、なんと4月中旬よりアメリカ出張中!そのためな、な、なんと6/17の本番には立ち会えず、仕上げの指導をスカワティのブダ氏丸投げ状態(笑)。経験豊富なブダ氏、指導者層の厚いギャニャール県だから成し得る超離れ技だ。
ちなみに私は、このギャニャール代表は優勝を勝ち取ると確信している。

(写真:演奏する子供たちと指導中のブダ氏)

 

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ブダ氏の次女センディさん(高3)のダランによるワヤン練習風景。演奏者は小学校低学年から高校生の子どもたち。

 

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ダラン指導の様子。センディさんの後ろから手加減なしの熱血指導。ジュアンダ氏(左)は、ブダ氏の兄、センディさんの伯父さんに当たる。思いっきり大声で歌う口元がよく似ていますよね(笑)。

 

 

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chotto kyuukei...