ガムラン調律は大変で楽しい!

長い間ガムラン楽器を使っていると、鍵盤にひびが入ったり、共鳴管が割れたり。鍵盤の吊りひもがゆるんだり切れたりは日常茶飯事。

 

青銅金属の割れやひび以外は、演奏者自らがメンテナンスを行えるのがベスト。楽器の構造、音の出る仕組みをしっかりわかっていることは演奏の内容にも関係してくるのでは。

 

高めに調律(プギスップ)されている鍵盤の1枚が異常に高くくるってしまったので、久し振りにグラインダー工具を使っての調律作業!

 

1983年留学時代からバリ島ブラバトゥ村のガムラン職人、イ・マデ・リンディさんに何度と調律の理論と技術を教えて頂きました。この日も楽しく作業出来ました、リンディさんありがとうございます。(飯田)

 

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沢山削らなくてはならない時は、工具を使います。削った直後は金属が熱くなっているので、しっかり冷やしてから音を確認します。音のズレが少ないときは、金属用やすりを加工して作った工具で、鍵盤をゴシゴシ手作業で削ります。

 

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プグンバン(基本になる音で低めの音に調律されている楽器、左の楽器)とプギスップ(高めに調律されている楽器、右)の音の高さをどれくらいずらすかにより、「うなり」の速さが決まります。

 

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「うなり」の速さを全鍵盤において一定にするのがなかなかむずかしい!個人的には比較的ゆっくりな「うなり」が好きですが、時代と共に早くなっていいるのかな。

 

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