バリ舞踊とケチャッのワークショップ@東京学芸大学

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せっかくバリ島より才能豊かなバリ芸能の指導者(もちろん素晴らしい演奏家でもあります)が来日しているのに、この機会を逃すわけにはいけない!ということで、先日、東京学芸大学の学生を対象とした集中講義を行いました。
 
まず初めにブダ氏と娘のセンディさんによるグンデル・ワヤン(バリ島の影絵芝居「ワヤン・クリ」の伴奏ガムラン音楽)の演奏。そしてクンダン(太鼓)のデモンストレーション。続いてスティルタ氏によるバリ舞踊(バリス)。学生たちはじっと息をひそめて生のガムラン音楽を聞き入り、初めて見るバリ舞踊に目は釘付けに。しかし初めての異文化に、まだ少々戸惑い気味の様子も感じられました。
 
恥ずかしがり屋の日本の学生との距離がぐっと縮まるのはここから。スティルタ先生のバリ舞踊ワークショップのスタートです!スティルタ先生は前へ出て並ぶのに遠慮がちな学生たちの手を引き(連れていかれた学生は「えー!」と言いながらもどこか嬉しそうな表情…)均等に学生を並ばせると、まずはアグム(バリ舞踊の基本のポーズ)の練習から。想像以上にきつく、今までしたことのない姿勢に一同「ひぃひぃ」と悲鳴を上げながらも楽し気な様子。先生は学生たちの間をまわり、正しい姿勢に修正していきます。(女生徒に対するときは心持ち嬉しそうなスティルタ先生 笑)

アグムのほか、スレデットというバリ舞踊の特徴的な目の動きの練習も。先生の手本のあまりに早い目の動きに大きな歓声が起こり、驚愕する学生たち。バリ舞踊初体験の皆は一生懸命できる限り指導についていき、気が付くとすっかり打ち解け楽しそうに参加していました。スティルタ先生の指導力、生徒たちの気持ちを惹きつける力に改めて感嘆しました。

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引き続いてケチャッのワークショップ。学生たちはケチャッのことを知ってはいましたが、実際にやるのはもちろん初めて。皆、とても楽しみにしていた様子でした。ここからはブダ先生の出番。まずはリズムをキープする役の生徒の選考から。選ばれた男子生徒はやる気満々に大きな声で「ポンポン…」と発声してくれ、それを聞いたブダ先生、スティルタ先生は「お!いいね!」と嬉しそうな表情。

皆んながどんどん積極的になるにつれ、両先生ともにさらに指導に熱が入り、次々と高いレベルの課題に挑戦させます。学生たちもよく応えてくれました。ブダ先生の「チャー!」の合図の声はますます大きくなり、スティルタ先生もどんどんブダ先生を食い気味に積極的な指導で、ワークショップはヒートアップ!学生たちは始終楽しそうで、最終的にはかなり完成されたケチャッが仕上がりました。
 
最後に質疑応答を経て、特別夏期集中講義は終了。短い時間ではありましたが、今まで接したことのない異文化、音楽世界を体験したことは、学生たちにとって間違いなく大きな経験となったと思います。
ブダ先生、スティルタ先生、大変貴重な授業をありがとうございました。

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Terima kasih banyak atas bantuannya, bpk Ketut Buda, bpk Wayan Sutirtha, Sendy, Tya dan Devi… Kami sangat senang kerja bersama sama. ARIGATO/SUKSMA
飯田茂樹(ジベカ代表)
 
受講生:大学3年生(小中高音楽教員課程)27名
2018.8.3 東京学芸大学(小金井市)芸術館ホールにて
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