ガムラン(Gamelan)とはインドネシアの民族音楽で、さまざまな大きさの銅鑼(ゴング)や鍵盤打楽器(ガンサなど)による合奏の総称です。銅鑼などは主に青銅製で、そのほかに両面太鼓(クンダン)や竹製の笛(スリン)、弦楽器(ルバーブ)などガムランの楽器は多種あります。また、各地に多様な種類、編成のガムランがあります。
(2019年もどうぞよろしくお願いいたします!「クルネガン」というお楽しみガムランの会に参加してきました)
NPOジベカの事務所兼スタジオ(スタジオ・バグース)は、大家さんの敷地内にあり、大家さんの本宅の二階には大家さんの娘さんのジャワガムランのセット(ハーフ)がいつでも使える状態に広げられている。
(スタジオ・バグースと大家さんの本宅の間を、私は「ジャワ海峡」と呼んでいる、笑)
集まったのは、年齢もガムラン経験もさまざまな、ジャワガムラン好きの方々ばかり。得意なレパートリーあり、初めて曲あり、教えられたり教えたり。
「クルネガン」という飲み食べをしながら気軽にガムランを楽しむ会。そこには音楽が好きなら誰でも集える楽しい音楽の理想的な空間がありました。(大家さんの美味しいお食事もありがとうございました)
飯田茂樹
用意された、かわいいネコちゃんイラスト表紙のガムラン譜例集。凄い!やる気満々!
ユニークな看板がお出迎え
たくさんのジャワガムラン好きが集まりました。子どもの姿も
スーパーモデルのスミさんもいるではないですか(笑)失礼!(スミさん=スミヤントさんはジャワ島出身のガムラン演奏家、影絵つかい。小顔でスタイル抜群なのです)
「ジャワ海峡」を挟んで右上がNPOジベカのスタジオ・バグース(写真手前がジャワ島、右上がバリ島という設定、笑)
関連ブログ:世界の面白民族楽器がやってきた!
開場時にグンデル・ワヤンを演奏しました。隣が結婚披露宴会場だったので、ジャワのグンデル風にゆったり優しく演奏してと、依頼がありました(笑)
プンチャック・シラット(武術舞踊)日本代表の麻生大輔さんとお手合わせ(笑)すみません!
「八芳園」、東京都心にこんな広い自然があるなんて
帰りに渡されたお土産袋に入っていた、インドネシアのお菓子と「ダルマシスワ」マーク入りバッグ。まめだなあ、いいなあこういうの
ライブの様子を動画で少しご紹介↓
スバンディ氏はガムラン・グループ「チュラケン」を主宰
彼のスタジオを訪れた際、おもむろにそばにある楽器で即興演奏をしてくれました。
まさに神業!です。動画はこちら↓
2メートルくらいの高さがある供物。米粉に色をつけたものを練って作られています
バリ島では豚は一番のご馳走。自らの脂身で綺麗に飾られるのも、ちょっと複雑な気もしますが(🐷目線)大変細かく丁寧に作られています
豚の脂身や網脂、串焼きなどで作られた供物。赤いのはトウガラシ。こちらも2メートルくらいの巨大な供物でした
祈りの時間。すごい村人の数です
各家庭の祭壇。わかりやすいようナンバーが付けられています。この晩は、家族で祭壇のそばで徹夜して守りをするとのことでした
奉納舞踊ルジャン
レッスンが終わればいつものスティルタ先生に😊
本当に教えることが大好きで、子どもたちの成長のことを一番に考えている素晴らしい先生です。
かつてはバリ島ではどちらかというとマイナーな楽器だった「グンデル・ワヤン」を学ぶたくさんの子どもたち!
大学生になったセンディさんは、ブダ先生の片腕として活躍中。その指導の様子は堂々としたもの!
オマケ(本番前の練習風景より)
1.シンクロする親子
2.体を張るジベカ理事長(60歳)
スティルタ氏主宰団体「サンガル・ロカナンタ」の発表会の様子。すごい子供の数!発表の場は子ども達のやる気をさらに伸ばしますね(スティルタ氏:中央右の青いシャツ、白いウダン(ハチマキ))
外国人留学生を指導中のスティルタ氏(国立芸術大学ISIデンパサールにて)
ワヤン(影絵芝居)の上演前。ダラン(影絵つかい)はセンディさん、演奏者はブダ氏の教え子たち(2015年度バリ芸術祭にて)
スティルタ氏の教え子たち。戦士の踊り「バリス」を練習中。真剣な表情!
スプーン演奏。スプーンを持たせたら最強おじさんコンビ
スプーン演奏では、タッチャン作曲の新作『スプーン・エスパーニャ』を公の場で初お披露目!超人技のタッチャンのソロ演奏に、カレーを食べていた子ども達も思わず手が止まり、ついつい見入ってしまうほど。(よい子はカレーを食べているときはマネしないでくださいね)また、バリ島のガムラン「グンデル・ワヤン」演奏では、それまでのコミカルな雰囲気は一転、遠い南の島、インドネシア・バリ島の伝統音楽が演奏され、集まった皆さんはじっと耳を傾けて聴いてくれました。(演奏:イーチャン、アイチャン)
バリ島のガムラン「グンデル・ワヤン」の演奏。急遽テントから飛び出て、皆さんに向かって演奏しました
最後はジャワ島の竹のハンドベルともいわれる伝統楽器、アンクルン演奏。柔らかな竹の音色を伴奏に「七夕さま」を観客の皆さんも一緒に合唱し、楽しく盛り上がったところでお開きとなりました。
演奏会後、興味津々で集まってきてくれた子どもたちと即席の楽器体験コーナー
本日のご褒美。サムライブルーTシャツを100円でゲット!&ビールがうまい
古くからの友人、教授(サカモトリュウイチ)との昔話も聞かせていただきました
本来は竹のスリットドラムで演奏する曲を、今回は代用竹楽器(バリ島のティンクリック)で演奏。乾いた竹の音のリズムが躍動的でした!
バリ島のガムラン・アンクルンで伝統音楽のほか「ミニマルミュージック」の演奏も
参加者の皆さんとアンクルンの合奏。指導の時はついフランス語が出てきそうになる矢吹さん
本番の様子。写真はFacebookより(2018.4.13)
大人数のレッスンは、先輩の生徒たちがアシスタントとしてお手伝い。鍵盤の反対側から叩くというスゴ技もさらっとやってしまう、恐るべしグンデル女子!
ガムランは「ゴングクビャール」
戦士の踊り、「バリスグデ」
みんな本番に強いね、よかったよ
スティールドラムの演奏。原田さん、そのえちゃん、お久しぶりでした。こどもの城時代はありがとうございました
家紋作り体験を行う所が、伝統の下町と言うイメージ
子ども義太夫、いい声出てましたね。もう大人気で見える所までたどり着けないかと思いましたよ
サンバ衣装のお試しコーナー。なりきるための変身グッズはマストアイテム
サンバ行進。ちょっと寒かったけど、頑張りました
楽器作り体験では、2010年南アフリカW杯サッカーで有名になった「ブブゼラ」。音量音質作業過程文句なし!
ガムラン体験タイム。ゴングはやっぱり大人気!
私もガムラン体験のお手伝いをチョット
「だれでもオープンマイク」飛び入りマイクパフォーマンスのこのコーナー大好きでした。子どもたち、親子、大人、みんないきいきしてました
関連ブログ : 東京下町に子どもガムラン隊!
ガムランは演奏だけではなく、踊りと一緒がマストですよ
ゴング演奏は子どもたちの中では年長者、小学5年生のベテランさん。
バリス・グデ指導のコマンさん(正式名はニョマン・スダ
鳥居さんじきじきの衣装着付け。将来大物になるぞ(笑)
また、一緒にガムりましょうと熱く話しました。その節は
参加者は数回のローテーションの中でいくつもの楽器に挑戦した
木村佳代先生(右)、インドネシア大使館アリンダ教育文化部長(中央)、ルマ・ブダヤ事務局ティニさん(左)
2時間のワークショップの後は、待ちに待ったランチタイム。今日はご飯と春雨にソトアヤム(チキンスープ)をかけた雑炊風。トッピングにはインドネシア風コロッケとえびせん。レモンとサンバル(辛いソース)を程よく入れるともうそれはインドネシアのワルンの味だ。ご飯付きワークショップなんて普通ありえませんよね。大満足!
また一緒にやりましょうね!
(広いインドネシア、またまた初めて感覚の芸能に出会いました/飯田)
ちなみにオカマさんは10名くらいいましたが、普段はみな普通の(男)だそうです。本当かなぁ
海に近いので、新鮮な魚介類が豊富!お昼に美味しく頂きました。ありがとうございました
写真1枚目:カチレボナン王宮のガムラン音楽監督のヘリーさん(右)と飯田(左、ジベカ代表) 写真2枚目:仮面舞踊家のイブ・ニナさん(右)
①改造前
⑤こんなにコンパクトにまとまりました
長い間ガムラン楽器を使っていると、鍵盤にひびが入ったり、共鳴管が割れたり。鍵盤の吊りひもがゆるんだり切れたりは日常茶飯事。
青銅金属の割れやひび以外は、演奏者自らがメンテナンスを行えるのがベスト。楽器の構造、音の出る仕組みをしっかりわかっていることは演奏の内容にも関係してくるのでは。
高めに調律(プギスップ)されている鍵盤の1枚が異常に高くくるってしまったので、久し振りにグラインダー工具を使っての調律作業!
1983年留学時代からバリ島ブラバトゥ村のガムラン職人、イ・マデ・リンディさんに何度と調律の理論と技術を教えて頂きました。この日も楽しく作業出来ました、リンディさんありがとうございます。(飯田)
沢山削らなくてはならない時は、工具を使います。削った
プグンバン(基本になる音で低めの音に調律されている楽
「うなり」の速さを全鍵盤において一定にするのがなかな
実物のグンデル・ワヤンと木彫りのグンデル・ワヤン
これらの木彫りは私の生徒でもある田村さん(右、バリ・ユナイテッド(バリ島のサッカーチーム)の熱烈ファン(?!))のものです)
11月初旬、東京・港区内の保育園にて「楽器屋台」が出張オープン!
インドネシア版ということで、インドネシアの楽器や音の出るおもちゃを中心に子どもたちにさわってもらいました。
「楽器屋台」は音楽・民族楽器を遊び感覚の中で楽しみながら体験出来るプログラム。
今回はオモシロ楽器の生演奏による絵本の読み聞かせ「絵本屋台」も行いました。当日の様子を写真と動画でお伝えします。
保育園の一番小さいクラス(0~2歳)。初めて聞く音にキョトンとしながらも興味津々。
ダイジェスト動画:ガムラン(インドネシア)→パンデイロ(ブラジル)→スプーン(フランス=ベトナム)→アンクルン(インドネシア)
演奏:タッチャン、イーチャン、ミズチャン
いろいろな音や(変な)おじさんのパフォーマンスに抜群の反応をしてくれた3歳クラス
いろんな音を出していっぱい遊びました。時間がいくらあっても足りないな。
インドネシア・バリ島の民族楽器ガムラン(1枚目)とジャワ島の竹の楽器アンクルン(2枚目)
動画:子どもたちの自発的・能動的、面白民族楽器体験プログラム「楽器屋台」の中には、面白楽器の生演奏による絵本の読み聞かせ「絵本屋台」もあります。
手作り楽器「エコーマイク」(エコーがばねによって自動的におきる)で読み聞かせ。(4・5・6歳クラス)
糸電話とエコーマイクを合体させた「エコーばね電話」
インドネシア製はどれかな?どんな音が出るかわかるかな??
先週末は、ららぽーとTOKYO-BAY(千葉県船橋市)「南国リゾートフェスティバル ゛魅惑のバリ ステージ″」にて、ガムラン演奏、ワークショップをJIBECAが担当させていただきました。
外は台風接近のため荒れ模様でしたが、屋内はガムラン音楽が鳴り響き、まるでバリ(?!)。その様子を少し写真でご紹介させていただきます。ご来場、ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
バリ舞踊で華やかにイベントがスタート!(1枚目:歓迎の踊り「ガボール」、2枚目:「レゴン・ラッサム」より女官チョンドン)
グンデル・ワヤン(バリ島の影絵芝居や宗教儀式のガムラン音楽)演奏
観客参加型のジョゲッ・ブンブン(竹のガムラン演奏で踊るバリ島の大衆芸能)。今回は子ども達も含め多くの方々が踊りに参加してくれ、会場は大変盛り上がりました。
最後はガムラン(ゴング・アンクルン)体験ワークショップ。子供たちは初めてのガムランに興味津々。ららぽーとでの買い物ついでのガムラン体験は、この夏最後の思い出になったかな。(指導:飯田茂樹)
バリ舞踊のBasundhariとJIBECA。ありがとうございました!
ガムラン演奏家(作曲家・舞踊家)デワ・ライ氏、デド氏(両者とも芸能集団スダマニ/バリ島ウブド)の来日に合わせ、ジベカ主催で交流会を開きました。
最初のデド氏のバロン・ダンスの実演だけでも充分(?)なスペシャルな時間でしたが、その後実際にガムラン(ゴング・アンクルン)をデワ・ライ氏とデド氏から教わるという貴重な機会に、皆さん時間を忘れて没頭の様子。
「考えるな、感じろ」なんてブルース・リー的なガムラン体験。しかしこれぞ『バリ・ガムラン』ではないでしょうか。最後は「コテカン」(ペアでメロディとリズムが入れ子になる演奏技法)も加わり、あざやかなガムランの響きで部屋中いっぱいに満たされました。
ガムラン初心者も経験者も一緒に、ここに集まった皆さんで作り上げることができた素晴らしい瞬間だったと思います。ご参加ありがとうございました。
「パングル(バチ)は手首を柔らかく持ちましょう~」
ガムラン(gamelan)の語源「ガムル(gamel
デドさんによるバロンのレクチャー&実演タイム。今回バ
バロン・ダンス実演後は「かっこいい~」という声があち
指導しているうちにどんどんノリノリになるデワ・ライさ
「自分はバロンの分も食べないといけない」日本食が大好
会の最後は恒例(?)お決まりのアグムルチュー(バリダ
この日の昼間は元気な小学生(1~3年生、44人)を相手にガムラン交流会でした。子供たちはガムラン初体験!初めはドキドキの様子で楽器に触れていましたが、次第に大胆に…!「叩いて止める」というガムラン特有の演奏方法もマスターしました。
お二人とも毎日忙しくお疲れだったはずなのに、たくさんの日本の子供たちにガムランを紹介できたことが嬉しかったようで、子供たちに向けるやさしい笑顔が印象的でした。
オマケ:慌ただしい滞在でしたが日本を満喫して無事帰国されました。改めて、本場はスゴイ!カッコイイ!!デワ・ライさん、デドさん、ありがとうございました。
Terima kasih banyak bpk Dewa Rai, bpk Dedo...! Suksma.
先週(8/19,20)行われた第12回江の島バリ・サンセットの様子を写真で少しご紹介。ジベカの「楽器屋台」初出店しました。楽器屋台では、たくさんの人たちにインドネシアの民族楽器を楽しんでいただきました。ご参加ありがとうございました。
当日の様子はジベカのFacebookも合わせてごらんください。動画もぜひお楽しみください!
https://www.facebook.com/jibeca2016
●1日目
●2日目
来月8月の来日公演でバロンダンス(バリ島の獅子舞)のガムラン音楽を担当するデワ・ライさんは、古典からコンテンポラリーなガムランまでオールマイティにこなし、国内外から圧倒的な支持を得ているウブド(プゴセカン)のガムラン・グループ「スダマニ(Cudamani)」の中心的演奏家です。デドさんはバロンダンスの聖地、バドゥブラン出身の若手筆頭のバロンダンサー。
この2人のガムラン音楽とバロンダンスの絶妙なかけ引きと絡み合いが今から楽しみだ。(飯田茂樹)
デワ・ライ氏が指導しているプゴセカン村の少女ガムラン
同じくデワ・ライさんが指導する、プゴセカン村の青年ガ
8月の猛暑を恐れているデワ・ライさん。来日楽しみにし
バロンダンスの頭と前足担当のデドさん(左)、後ろ足担
小学校低学年から中学生の子どもたち約70名が4クラスに分かれ、毎週土曜と日曜の各1時間、影絵芝居「ワヤン・クリ」の伴奏音楽「グンデル・ワヤン」というガムラン音楽を学びにやってくる。
グンデル・ワヤンは歴史が古く、ご年配や玄人好みの音楽といった趣があり、大衆的に多くの人に嗜まれるようなものではかつてなかった。それがどうだろう、スカワティ近隣だけではなく遠くは15キロ以上離れたウブドゥ、バトゥブラン、ブラバトゥといった所から、多くの子どもたちが親御さんに連れられてやってくるのだ。30数年前、私がグンデル・ワヤンを学び始めた当時には全く考えられない現象だ。
子どもたちの人気のお稽古事となっている背景には、バリ州政府の後押しや、指導者ブダ氏の並々ならぬ努力が不可欠だったはずだ。あと近隣バドゥン県やデンパサール県へのライバル意識もね。
指導者のブダ氏は、いつも冷静におちついて指導するように心がけていると言っていた。
これからのさらなる活躍をお祈りしたい。
(飯田茂樹/ギアニャール県スカワティ村からのレポート)
本来グンデル・ワヤンは4台1セット。それがなんと7
3人のお姉さんたちの熱血指導。子どもが子どもに教える
4人以上でグンデルを演奏した事がないので、私も参加さ
表と裏のリズムがきれいに絡み合うと気持ちいいんですよね。これぞガムランの醍醐味!手の生皮をむいてまでの気持ちの入った練習、これまた熱血生徒さんでもありました。
初めてのガムラン太鼓体験のススムさん。楽しんで頂けたみたいでよかったです。頑張りました!ところでインドネシア語でSUSUMUってちょとエッチ?はずかしい⁉︎
演奏指導もJIBECAロゴ看板もきまっているだろ!とルミカ氏。かわいい看板超いい出来ですよね。
ここにいるのは、小学校低学年から中学生の子どもたち21名。毎週土曜と日曜の各1時間、影絵芝居「ワヤン・クリ」の伴奏音楽「グンデル・ワヤン」というガムラン音楽を学びにやってくる。指導は今年すでに2度の来日をして、2月には私が代表をつとめる当法人、ジベカ主催のワークショップコンサートを行って頂いたブダ氏。
普通4人4台で演奏するグンデル・ワヤンという楽器が20数台もあり、それを子どもたちだけで演奏していることの異常さ(笑)。お世辞にも心地よい響きとは言えないカオスな音空間であったが、もうその存在ありようだけで圧倒されてしまった。
「小さな時からグンデル・ワヤンと関わり、ワヤンの世界と共に成長し生きてきた。それを自分の世代で衰退させてはいけないという思いからこの『スアラ・ムルティ(Suara Murti)』という教室を開いた」と、ブダ氏は熱く語ってくれた。
私も34年前の留学時代から今現在まで、本当にお世話になっている音楽・楽器、グンデル・ワヤン。
スカワティ村に後継者問題はなさそうだ!
とにかくこの人数、音量に圧倒されました、こんな光景見
ブダ氏はもともと強面(笑)ということも影響あるのか、
こんな風に熱血指導されたら、やるっきゃない!
一日の長のお姉さん3人も指導にあたっていました。この
あっという間の1時間のレッスンでした、頑張れガンバレ
(飯田茂樹/インドネシア・バリ島・ギアニャール県スカワティ村からのレポート)
ギアニャール県スカワティ村のババガン地区(br.Babakan Sukawati Gianyar)は、狭い範囲にダラン(人形使い・語り部)とグンデル・ワヤン(影絵の伴奏音楽)の演奏家が密集して住んでいる特別な地域です。子どもたちは小さい頃からその伝統芸能にふれ、深く興味を持つ子ども、才能を持つ子どもは小さい頃から頭角を現わし、大人顔負けのパフォーマンスを披露します。
(飯田茂樹、バリ島スカワティ村からのリポート)
只今開催中のバリ芸術祭(Pesta Kesenian
Bali 通称:PKB ペーカーベー)のグンデル・ワ
本番間近で練習に熱が入る。課題曲「スレンドロ」「アラ
ちなみに私は、このギャニャール代表は優勝を勝ち取ると
(写真:演奏する子供たちと指導中のブダ氏)
ブダ氏の次女センディさん(高3)のダランに
ダラン指導の様子。センディさんの後ろから手加減なしの
chotto kyuukei...
ジャポさんは、以前と変わらずお元気で沢山の楽曲を披露してくれました。きちっとしていて長年叩き込んできた味わいのある演奏です。
2人で演奏するならと、近所の仲間から楽器を借りて来て
前回訪問した際は、ジャポさんは20名近い楽団の中で演奏されていて、個人的にどのような演奏をする方なのかまではわかりませんでした。お年を感じさせないしっかりとしたバチさばきで、味わい深い演奏でした。昼間は農作業をするガムラン演奏家は現在少なくなってきました。73歳超アッパレ!
鍵盤と竹の共鳴管はクルンクン県のティエガン村製。木枠
ジャポさんに初めて会ったシダン村の田園。バリ島の原風
(飯田茂樹、ギアニャール県シダン村にて)
インドネシア・ジャワ芸能の「おもちゃ箱」のようなイベントが2年振りにパワフルに復活!
今回雇われワルン店長として参加しましたが、これでもかこれでもかといった充実した演目に舌を巻き、お店をほったらしにかぶりつきで目が釘付け!
見逃したご貴兄にご朗報!来年も開催予定とか。(飯田茂樹)
グループ「ハナジョス」のリーダー、ローフィットさんは
ワヤン(影絵芝居)のダラン(影絵つかい)も。(ローフ
影絵を操る側と映しだされた影側の両方が見られるように
ジョグジャカルタの歓迎の踊り。ここには踊り子さんの影
こちらはナナンさん、クールに演奏で全体を支えてくれま
こちらは8頭身モデルさんかと思いきや、NPOジベカの
顔は見えませんが、バロンガンという虎の獅子舞?の前足
大入り大盛況でしたね。飲み食べしながらの観劇はリラッ
ジャワの芸能・雰囲気を満喫しました、ありがとうござい
左から中村伸(当公演の実行委員)、西岡美緒、西田有里、アナント・ウィチャクソノ(ナナン)、根津亜矢子、スミヤント、ローフィット・イブラヒム、佐々木宏実、岩本象一(敬称略)
雇われワルン店長のお店
ステージとワルンで鳥笛のさえずり共演をさせてもらいま
↓オマケ:店そっちのけでワヤン(影絵芝居)にくぎ付けのイイダの図
以下飯田より、写真と合わせてワークショップの様子をご紹介します。
「できる」「覚えられる」ところを頭から少しづつ増やしていくという、基本的な指導を辛抱強くしていました。カタツムリの歩みのごとく近道はないんですよね
いよいよ迫ってまいりました。来週にはバリ島から続々とアーティストたちが来日します。寒い寒い2月の東京を きっとホットに温めてくれることでしょう!
ジベカ主催公演として、2月20日(月)に「バリ島のワヤン(影絵芝居)~上演と解説~」、2月24日(金)に「バリ島のガムラン~ワークショップ~」が開催予定です。
それでは、ワークショップのスペシャルな4人の講師を紹介します!
○ラヌス (I Ketut Lanus)
1970年生まれ 46歳
一見したところ、温厚なバリ人のおじさん。のんびりした話口調から、その優しい人柄がにじみ出る。
しかしひとたび太鼓をたたき始めると、彼は只者ではないオーラを発し、その場の空気を一変させる。その温厚で人情深く男気ある彼の、内に秘めたる音楽に対する情熱は計り知れない。
バリでは楽団Sanggar Cahya Art(サンガル・チャハヤ・アート)を率い、後進の指導にも惜しまぬ情熱を注ぎつつ、自身の作曲、演奏活動を精力的に行う。
バリの多くの音楽家に彼のことを尋ねても「凄いやつだ」と最上級のほめ言葉をおしまない。
○ライ (I Made Widana)
1977年生まれ 39歳
クンダン(バリ島の太鼓)の名手としてその名を広め、各地の公演に引っ張りだこのライ氏。クンダンはガムラン演奏の中でリーダーとして演奏指揮をとる重要なポジション。来日する4人の中では最年少だが、今後のバリ・ガムランを牽引していく一人であることは間違いない。
写真はライ氏(中央)の芸術大学の卒業制作のひとコマ。演
○ブダ (I Ketut Buda Astra)
1969年生まれ 47歳
○カデ・チャプン (I Kadek Budi Setiawan)
1974年生まれ 43歳
(両氏は、すでにワヤン(2/20)の出演者としてご紹介済みですが(こちらをクリック)人気・実力ともにトップクラスのお二人が、ガムラン・ワークショップでは講師として参加します!)
ワヤン本番前のブダ氏。ワヤン・バテルではクンダンを担
チャプン氏のオダラン(寺院の創立祭)での奉納舞踊(演
バリ歴のお正月「ガルンガン」になるといつも「ケンケンカバレー?、スガールバユネー」とおどけた新年のご挨拶の電話をかけてくれる、パンデーというガムラン楽器職人の家系に生まれたイ・マデ・リンディさん(写真下)。
最近連絡がないので心配していたら、やはり病気を患い、少々歩行は大変そうだったが、おしゃべりは昔のまま元気。宮城教育大学のゴング・クビャールやこどもの城の楽器の調律のためにわざわざ来日してもらった時、桜がきれいだった思い出話しにしばし花を咲かせました。
バリ島のワヤン(影絵芝居)の盛んな地域、スカワティ村の子どもたちによるワヤン練習風景です。ラーマヤナ物語のワヤンの伴奏楽器は、グンデル・ワヤンだけでなく、太鼓やゴングなどが加わり大変にぎやかで豪華な編成です。ワヤン・バテルと呼ばれます。
「ワヤン・バテル(ラマヤナ)を見学!演奏者は小2から高2の子どもたち、やたらにうまい。指導のジュアンダ&ブダ兄弟の情熱に「超あっぱれ」!!!
昨年のものになりますが、子どもたちのワヤン練習の様子を少し映像でご紹介します。すでに大人顔負けの演奏、演技に驚かれるのではないでしょうか。今、子どもたちは本番を重ね、さらにパワーアップしています。よき指導者、環境に恵まれ、本当に子どもたちの可能性は未知数ですね。
(ただいまジベカ代表飯田はバリ島出張中です。バリ島での様子をご紹介します!)
1月18日(水) この日はお日柄が良かったのか、あちこちで結婚式などの儀式が執り行われていました。マス村のルミカ氏に誘われ、近所のお宅でグンデル・ワヤンの演奏をしてきました。会場のお宅は椰子の葉で細工された飾りや色鮮やかなお供え物で美しく飾られていました。近所の人や親戚がたくさん集まり大変なにぎわいのなか、バリ・ヒンズー教にのっとった結婚の儀式が進行していきました。
結婚式の後、「ポトンギギ」(Potong Gigi)という成人の儀式が執り行われました。「ポトン」とは「切る」とか「削る」という意味、「ギギ」は「歯」という意味があり、その名の通り成人になるために歯を削る儀式です。当日は、10人の男女の参加者がきれいにお化粧をして着飾り、番が回ってくるのを待っていました。
ポトンギギの儀式の間はずっとグンデル・ワヤンを演奏し続けます。悪霊が入り込まないようにするためだそうです。早朝に行わることが多いのも、やはり悪霊を避けるためとのこと。悪霊に狙われやすい、危うい儀式ポトンギギ。グンデル・ワヤンの甘い音色が響く中、家族や参列者に見守られ無事に終えることができました。
ポトンギギ会場からルミカ氏宅に戻り、しばらくするとにぎやかなガムラン音楽バラガンジュールが聞こえてきました。葬式行列が火葬場へ向かっていたのでした。
棺をのせた神輿に2台のグンデル・ワヤンが設置され、演奏者が上で演奏しながら運ばれていきます。このとき演奏されていた曲が、インドの叙事詩「マハーバーラタ物語」に出てくるパンダワ兄弟の怪力の次男「ビモ」武将の怒りというタイトルの「ビモクロド」でした。
神輿の上のグンデル・ワヤンの演奏はこの「ビモクロド」でなくてはならないわけではありませんが、神輿が辻々を巡りお墓のある火葬場に向かう道中、時に殺気立った雰囲気は、この「ビモクロド」という曲ととても合っているように思えました。
バリ島のガムランと舞踊は、絶え間なく創作されるクレアシ(新作)により、伝統と発展のバランスを築いてきた。
来年2月25・26日に開催されるTrifling projectによる公演"Semangat Baru"(会場:STAR RISE TOWER "STUDIO JUPITER" http://starrise-tower.com)の緊張感のあるリハーサルを見学した。
1980年代以降、バリ島の芸能に魅了された多くの日本人が、音楽・舞踊・影絵芝居などの分野で様々な関わり合いを持ち現在に至る。
今では観光用の芸能として有名なケチャッが、西欧人によって現在のような形態になったことでもわかるように、バリ島の芸能は、昔から外国人の影響を大きく受けて発展してきたようにも思われる。
今回のこのプロジェクトは、バリ島の芸能を日本サイドから少々揺さぶりをかけ、新たなる進化発展の一助となる、貴重な挑戦になるのではないかと思えた。(飯田茂樹)
Trifling Project First Concert "Semangat Baru" 1st Day https://www.facebook.com/events/1721137828212134/
Trifling Project First Concert "Semangat Baru" 2nd Day https://www.facebook.com/events/929019583869566/
東京、高円寺にあるカフェ SUB storeにて、"Bali 1928"(1930年ごろのバリ島のフィルム上映会)のイベントに参加してきました。
1930年代のバリ島の映像は以前にも見たことはありますが、今回の特別な点は、ミゲル・コバルビアス(Miguel Covarrubias)やコリン・マクフィー(Colin McPhee)自らが撮った映像であるということ。バリに興味がある人なら、この二人の名前は必ずと言ってもいいほど どこかで見聞きしているのではないでしょうか。彼らの書いた本を読んでは古き(良き?)バリに思いをはせ、遠い南の島にあこがれを抱いた人も多いのではないかと思います。
本の登場人物が動く姿や、作家が実際に見たものと同じ景色を 映像を通して見られたことは、なかなか感動的でした。90年近く前のバリの庶民の暮らしや儀式の様子、踊りやガムラン音楽を演奏する人々の姿などを見ていたら、ずっと昔の映像なのになぜか今のバリを見ているような、そんな気がしたのは私だけではないと思います。
もちろん、時代とともに変わってきた部分はたくさんありますが、昔から変わらないものがバリでは脈々と息づいていて、そして、まさにその部分が私たち外国人を魅了しているのではないかと、ふとそんなことを思いました。
イベントの最後に、1952年バリ島プリアタン村の楽団がアメリカツアー公演を行った際、TV番組(おそらくエド・サリバン ショー)に出演した映像があり、特別に見せてもらいました。映像の舞踊はオレッグ・タムリリンガン(Oleg Tambulilingan)という蜜蜂が求愛する様子を表現した踊りで、このツアー公演のために作られたと言われています。
踊り手は、コリン・マクフィーの本に出てくる大人になった「サンピ少年」(I Wayan Sampih)、そしてお相手の少女は、私が数年前バリ島にて『バリ舞踊のマエストロの公演』を観た際、オレッグを踊っていたイブ・ラカ(Gusuti Ayu Raka Rasmi)の12歳の時の姿であり、この映像を見た瞬間、本の世界と現実の世界が私の中でがっちりと繋がったのでした。
大事なものが変わらないバリ、次世代へと繋がるバリ、そんなバリを改めて感じることができ、ちょっと幸せな気分になったイベントでした。(あ)
9.29に開催された第1回ジベカ公演は、無事に終了しました。たくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。
ジャワ島のグンデルでお出迎え(演奏:増田)
世界の鳥笛とインドネシア東部・ヌサ トゥンガラ地方の写真スライドショー(鳥笛:飯田、ピアノ:福沢、写真:松田)
西ジャワ地方の伝統楽器、アンクルンの体験ワークショップ(全体指導:飯田)
ゲストの「スミリール」代表・スミヤントさん(右)
ジャワのガムラン音楽演奏「スミリール」(左から:スミヤント、さとうじゅんこ、増田久未)
バリ島のガムラン、ゴング・アンクルンの体験ワークショップ(全体指導:飯田)
バリ島の影絵芝居のガムラン音楽、グンデル・ワヤン演奏
ダラン(人形つかい・うた):宮崎、演奏:飯田(左)、大森(左奥)、大竹(右)、増田(右奥)
JIBECA9.29 出演者、スタッフ一同
お寺の前の広場には、食べ物や衣類、日用品、おもちゃなどの屋台がぎっしりと並び、「クニンガン」からの数日間は、ガムランの演奏とともに舞踊や演劇など、バリの伝統芸能が夜遅くまで催されます。
バリ島のガムラン音楽のひとつ「グンデル・ワヤン」(gender wayang)は、数多くあるガムラン音楽の中でも最も小さい編成(最少人数2人~)のガムランで、バリ島では影絵芝居「ワヤン」の音楽として、また、人生の節目の儀式(成人式、お葬式など)の音楽として、バリ人の生活に大変深く根ざしている音楽です。
ブダ氏は、バリ島で毎年6月中旬から約1ヶ月の間 開催されるアートフェスティバル(通称PKB)の「子どもグンデル・ワヤン コンテスト」(2013~)で、指導したグループすべて(2013,15,16年度の3回)を優勝に導きました。そして今年4月のバリ州ギャニャール県の成立記念日の催しでは、総勢150人の子どもたちを率いてグンデル ワヤン演奏の舞台を成功させました。
名実ともにグンデル ワヤン指導者の第一人者であるといえるブダ氏。子どもたちにグンデルを教えるようになった経緯、教え方のコツなど、超多忙な合間に時間をとっていただき、インタビューに応えてもらいました。
コンテスト本番の子どもたちの演奏には、私は本当に満足しました。子どもたちは、私が教えたすべてをそこで体現してくれました。その時できる最大限の力を発揮してくれました。演奏直後に子どもたちにかけた言葉は、「結果は何であれ、自分は大変満足している。君たちを大変誇りに思う」そう話しました。結果としては1位となりましたが、私は結果に関わらず、子どもたちの演奏には本当に心から満足し、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。子どもたちは自分に対して「ありがとう」と思っていると思いますが、私の方からも「ありがとう」と強く思っています。
ここで、次の約束の生徒さんがやってきたため、インタビューは中断となりました。
芸能人が分刻みでインタビューに応えてくれる、そんな状況を思わせるような多忙なブダ氏でした。
続きはまたの機会にお話を伺いたいと思います。